幸せであればそれでいい

自分の幸せを見つけるためのエビデンスと模索の旅

共感覚とクオリア(masuken)

kinocoさん、春してますね!

たしかに春は「ゼロからはじめる」にはちょうどいい。

 

一年の中に、リセットできるタイミングがあるってことはいいだなあ、と思います。

そういえば昨年、9月入学が騒がれていましたが、あれは効率重視でしたね。

春になったら心機一転!みたいな、こういう情緒的なものの感性からすると受け入れられない感じがありました。

 

 

さて、共感覚

 

今回はこちらの本をご紹介します。

 

 

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望月菜南子1は赤い、そして世界は緑と青でできている。「文字に色が見える」共感覚の話』飛鳥新社 2020

 

より、いくつか抜粋。

 

共感覚とは、1つの刺激に対して2つ以上の感覚を感じるという知覚様式

・色聴・・・音に色を感じる

・色字・・・文字に色を感じる

共感覚を持っていてよかったと思うこともあれば、共感覚が邪魔になってしまうこともある。

共感覚は「イメージ」ではなく「感覚」

2020年現在、国際疾病分類に正式な病名として記載されていない

 

他にも、子どものころの鍵盤ハーモニカ のエピソードが面白かったです。

彼女的には「ラ」は黄色い文字なのだそうだけど、学校では「ラ」の鍵盤にピンク色のシールが貼ってあって混乱したとか。

 

かけ算九九を全ての数字の色の組み合わせで覚えていたとか。

「2×3=6」・・・「ピンク×緑=濃い青紫」みたいに。

 

社会科の歴史で、源氏の将軍の名前は、みんなピンク色だったとか。

 

 

共感覚、って面白いなあ。

 

けど、ふと、これって茂木健一郎さんの言っている「クオリア」に似ているのかと。

 

 

茂木さんいわく、「人間の経験のうち、計算できないものを「クオリア」(感覚質)とよぶ。赤い色の感覚、水の冷たさの感じ、そこはかとない不安、たおやかな予感。」(茂木健一郎脳と仮想』新潮社 2004年)

 

・・・なるほど、クオリアの中でも、ほんとに独特な感覚をもつ人がいて、その人たちの感覚を「共感覚」と呼んでいるのかな。

 

まあ定義はおいておいて、なんとなく似ているところはありそう。

 

まさに脳の多様性(ニューロダイバシティ)ですね!